【オーストリア/ウィーン】美しいカフェと驚きのケーキの運び方
ウィーンの美術史博物館内にあるカフェ。ガイドブックをパラパラ見ているときにその美しい写真が目に留まり、観光中の休憩を兼ねて利用してみました。
美術史博物館内の美しいカフェ“Cafe KHM”
美術史博物館
旧市街地の王宮のそばにある美術史博物館。
645年に渡り中央ヨーロッパを統治していたハプスブルグ家の美術品が展示されています。
入館料は15€(王宮宝物館とのセットは20€)※ 2018年6月現在
ウィーンパスを購入している場合は、パスの提示で入館できます。
博物館内の美しいカフェ
博物館の2階にあるカフェ。
吹き抜けの天井になので、博物館の3階からはこのように美しいカフェを上から望むことができます。
壁面や天井の装飾も美しく豪華です。
この日のカフェタイムの利用は窓際の席に限られていましたが、窓の外は向かいにある自然史博物館があり、美しいカフェとヨーロッパらしい景色の中でゆっくりとお茶をいただくことができました。
衝撃的なケーキの運び方
ショーケースをみて、きれいな色のラズベリーのケーキをオーダーしました。
紅茶とともに運ばれてきたケーキは…
「!?」
なんと、ケーキにフォークがぐさりと刺さっています。
あまりに衝撃的な光景。
初めて目にするケーキの姿です。
場所柄、店員さんの悪ふざけとも思えず、何らかの理由があるだろうと思い調べてみました。
すると、こちらはドイツの習慣とのこと。
ドイツ大使館の公式ツイッターでも紹介されていました。
何度か話題に上がっているドイツでケーキが運ばれてくる時のあの問題。多くは倒れて、フォークが突き刺さった状態で運ばれてきます。この記事 (https://t.co/xMfiyl5gMD)を書いたドイツ留学中の学生さんのように、大概の日本人は初めて見たときに言葉を失ったりします。 pic.twitter.com/19lr4iCTTq
— ドイツ大使館 (@GermanyinJapan) 2017年1月23日
ではなぜフォークを突き刺して提供するのでしょうか。
実はこの現象の理由は単純なもの。フォークをあらかじめ刺しておくのは、ケーキを運ぶときに皿からフォークが落ちないようにするためであり、ケーキを倒して出すのは途中で倒れてしまう事を防ぐためという、なんとも合理的な理由からなんですね。
「フォークが落ちないように」というなんとも単純な理由ですが、かなり大胆な方法ですね。
お箸で食べ物を突き刺すのはマナー違反とされる日本ではまず見ることのない光景ですが、まさにところ変われば…
ウィーンではザッハートルテで有名なカフェ・ザッハーやデメルも訪れましたが、そちらではケーキとフォークはお皿に乗せた状態で運ばれてきました。
おそらくオーストリアでは一般的ではないようですが、このドイツの文化を知らずにフォークの刺さったケーキを目にすると本当にびっくりします。
さいごに
博物館内にある“Cafe KHM”は、カフェを利用しなくとも一見の価値がある美しいカフェで、大理石の床や豪華な装飾が施された空間で観光の合間に一息つくのもおすすめです。
そして、もしドイツやオーストリアでケーキをいただく際にフォークが突き刺さった状態で運ばれてきても文化の違いです。そのまま美味しくいただきましょう。