【フィリピン/マニラ】マニラで訪れた観光スポット
今年の夏休みに訪れたフィリピン。
エルニド滞在のあとはマニラに戻ってマカティエリアのホテルに宿泊し、翌日マニラの1日観光に出かけました。
- マニラ観光、何をみる?どこへ行く?
- サン・セバスチャン教会(San Sebastian Church)
- イントラムロス(Intramuros)
- サンチャゴ要塞(Fort Santiago)
- アドゥアナ・ビルディング(Aduana Building)
- マニラ大聖堂(Manila Metropolitan Cathedral-Basilica)
- サン・オーガスティン(アグスティン)教会(San Agustin Church)
- カーサ・マニラ博物館
- リサール公園
- さいごに
マニラ観光、何をみる?どこへ行く?
今回の旅行の一番の目的地はビーチリゾートのエルニドでした。
旅行前、マニラに関しては正直なところ、貧富の差が激しい、治安がいまいちといったマイナスのイメージが強く、観光に関する情報は持ち合わせていませんでした。
調べてみると、スペイン統治時代のヨーロッパの趣きのある建物や、東南アジア唯一のキリスト教国であるため立派で美しい教会も多く、いくつもの観光スポットがあります。
実際にマニラを訪れてみると、写真でみていた以上に美しく見ごたえのある教会や素敵な景色に出会え、とても充実した観光となりました。
それでは私が訪れた観光スポットを紹介します。
サン・セバスチャン教会(San Sebastian Church)
観光の中心地イントラムロスより川を越えた東の地区にあるサン・セバスチャン教会。
17世紀に設立された教会で、現在の建物は1891年に完成しました。
建物にはベルギー製の鉄骨が使われています。
鉄骨を使った教会としてはアジア最古であり、世界でも2番目に古い建物です。
中に入ると、ちょうど赤ちゃんの洗礼式が行われていました。
石造りや木製の教会とはまた雰囲気の違う、鉄骨の重厚感があります。
鉄骨のつくる曲線が美しい天井。
窓やステンドグラスから 柔らかな光が差し込みとても幻想的で素敵な雰囲気の教会でした。
イントラムロス(Intramuros)
マニラで最も古い歴史地区のイントラムロス。
城壁で囲まれたこのエリア内にはこれから紹介する要塞や世界遺産の教会など歴史的建造物や観光スポットがたくさんあります。
イントラムロスとその外のエリアを結ぶ道が通る場所は、城壁がトンネルになっており、“INTRAMUROS”の看板があります。
味のある城壁と看板は観光客に人気の撮影スポットとなっています。
サンチャゴ要塞(Fort Santiago)
サンチャゴ要塞は1571年に建設されたマニラで最も古い要塞のひとつです。
園内は管理されており、有料となっています。大人は75ペソ、子供は50ペソです。
サンチャゴ要塞は、初めは丸太を使った柵の状態でしたが、攻撃によって破壊された後に石の要塞が建てられました。
イギリス軍、その後アメリカ軍の司令部が置かれ、第二次世界大戦中の1942年には日本軍が占領していました。
戦争によって破壊されましたが、修復を経て現在は公園となっています。
公園内にはスペインからの独立運動の英雄として知られるホセ・リサールの記念館があり、彼の功績やフィリピンやマニラの歴史を学べる場所となっています。
戦争の悲しい歴史がある要塞ですが、公園となっている現在は写真映えするスポットが多く、観光客が思い思いに撮影を楽しむなど平和な時が流れていました。
アドゥアナ・ビルディング(Aduana Building)
おそらく観光スポットとしてはあまり紹介されていない場所ですが、フィリピン政府機関のウェブサイトに掲載されている歴史的建物です。
サン・セバスチャン教会からサンチャゴ要塞までGrabタクシーで移動した際に、車窓からみえた異彩を放つこちらの建物が気になり、サンチャゴ要塞の見学後に立ち寄りました。
歴史的建物とその歴史を紹介する看板が立っているものの、近づいてみると屋根や窓ガラスはなく、中に入ることもできません。
こちらの壁には蔦が這い、まるでジャングルの中から発見された遺跡のようです。
建物の内部にも植物が生茂っていて荒廃しています。
1829年に完成した建物は一度地震の影響を受けて再建されました。
第二次世界大戦時、1941年に日本軍の爆撃や侵攻で、さらに1945年のマニラの戦い(日本軍と連合軍との市街戦)でこの建物は被害を受けました。
戦後に再建され、銀行や選挙管理委員会のオフィスとして活用されていましがた、1979年に火事で消失。
1997年に再建の大統領令が出されたそうですが、それからすでに20年が経過した現在もこのままの状態となっています。
建物の現在の姿は火事によるものですが、破壊と再建の歴史の中に日本と太平洋戦争の関わりがあることに少なからずショックを受けました。
マニラ大聖堂(Manila Metropolitan Cathedral-Basilica)
1581年に初めの教会が建設されてから幾度も破壊と再建を繰り返し、現在の教会は1958年に建てられました。
中に入ると確かに比較的新しい教会である印象を受けます。
こちらのパイプオルガンはフィリピンで最大のものです。
サン・オーガスティン(アグスティン)教会(San Agustin Church)
1587年に着工、1604年に完成したバロック様式の教会。
現存する石造りの教会ではフィリピン最古のもので、1993年に世界遺産に登録されました。
この日は結婚式が行われていたため、これより先へは入れませんでしたが、2階の後方部からのみ見学することができました。
こちらの教会、教会好きな人にはぜひ一度は見ていただきたい圧倒的な美しさがあります。
ゴージャスなシャンデリアですが、重厚感のある天井や柱のある空間では厳かな感じを受けます。
こちらは教会の中庭です。
教会に隣接してサン・オーガスティン博物館があります。
スペインやメキシコからフィリピンまでの航海につかわれた船の模型や祭服など様々な展示があります。
カーサ・マニラ博物館
サン・オーガスティン教会の隣にある、19世紀半ばに建てられたコロニアル様式の家屋(カーサ)で、博物館になっています。
美しいスペイン式の中庭などがあり、人気の撮影スポットとなっています。
敷地内にはレストランやお土産屋さんもあります。
リサール公園
イントラムロスから南へ進むと、英雄ホセ・リサールの名がつけられた広大な公園があり、マニラ市民の憩いの場となっています。
芝生でピクニックを楽しむ人たちがあちらこちらに見られました。
週末だったこの日は家族連れの方も多く大変な賑わいでした。
R-1の道路に面した側にはリサール記念碑(Rizal Monument)があります。
24時間体制で2名の衛兵が英雄の像を守っています。
マカティ(Makati)
マニラ首都圏の経済の中心地であるマカティには高層ビルが建ち並び、高級ホテルや巨大ショッピングモールも多く食事や買い物には困りません。
ショッピングモールのひとつランドマーク(The Land Mark)
地下にはフードコートやスーパーが入っていて気軽に利用できます。
ランドマークの隣にあるグリーンベルトには高級ブランド店も多数あり、先進国と変わらぬ景色です。
滞在中の朝食はグリーンベルト内にあるカフェを利用しました。
さいごに
要塞イントラロムスを中心にスペイン植民地時代の面影を残す建物とアジアの混沌とした雰囲気が入り混じるマニラの街。
ヨーロッパにいると錯覚するような建物から川向こうを眺めると、簡素な造りの建物が密集し多くの人でごった返す屋台街がみえ、ここはやはりフィリピンなんだと実感します。
自分が知らなかった太平洋戦争の事実に触れることもでき、あらためて戦争について考えされられました。
先進国の都市と変わらぬ景色のマカティを出ると、スラム街や貧困がすぐそこにあることに気づきます。
たった1日の観光でしたが、これまで知らなかったマニラの様々な面をみることができ訪れて本当に良かったと思っています。
不安だった治安の面は特に問題なく過ごせましたが、スリなどは多いと聞きますので、これから行かれる方は十分に気をつけて観光を楽しんでください。