【オーストリア/ウィーン】本場ウィーンでザッハトルテを食べ比べ
世界には様々なタイプのチョコレートケーキがありますが、アプリコットジャムをつかったチョコレートケーキ「ザッハトルテ」はウィーンで生まれました。
ウィーン観光ではザッハトルテ発祥の「カフェ・ザッハー」と、日本のデパートなどでも販売されている有名老舗カフェ「デメル」の2店を訪れて食べ比べをしてきました。
ザッハトルテ発祥のお店「カフェ・ザッハー」
オペラ座の裏手にある5つ星ホテル「ザッハー」の1階にある老舗カフェ。
フランツ・ザッハーがザッハトルテを生み出したのは1832年のこと。そのとき彼はまだ16歳だったことには驚きました。
訪れたのは旅行最終日の午前10時頃でしたのですんなりと入店できました。
その後は続々と席が埋まり、11時前には外に行列ができていました。
シャンデリアに白と深みのある赤を基調としたゴージャスな店内はヨーロッパらしさを存分に味わうことができます。
- オリジナル・ザッハートルテ
ザッハーのオリジナル・ザッハートルテはしっとりしたスポンジ生地の間にもアプリコットジャムが塗られています。そのためアプリコットジャムの風味が強く、チョコレートケーキというよりジャムのケーキの印象が残りました。
ホイップクリームは甘くなくふわっと軽いので、そのままでもケーキにつけてもおいしくいただけました。
ケーキひとつひとつにザッハートルテに関してそれぞれ違った内容のエピソードが書かれたカードが添えられていました。
食べるだけではなく、勉強になりますね。
王室御用達老舗カフェ「デメル」
高級ブランド店が軒を連ねるコールマルクト通りにあるデメルの本店。
かつてはフランツ・ヨーゼフ1世とエリザベート夫妻も通っていたという王室御用達の老舗カフェです。
店内に入ると左手にケーキのショーケースがあります。デメルではまずこちらで注文したいケーキを決めてから席に着きます。
注文したいケーキを店員さんに伝え、注文内容が書かれた紙を受け取ります。
お店の奥へ進み席が案内されるのを待ちます。
着席後、ドリンク類の注文時に紙を渡します。
ケーキのショーケースの奥はカウンター席になっています。老舗らしいシックな雰囲気がとても素敵です。
店内にはガラス張りになっている工房があり、お菓子作りの様子をみることができます。
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ザッハトルテ
デメルのザッハトルテは細長くカットされています。
スポンジは軽めの食感で表面のチョコレートは甘かったです。
たっぷりのクリームは無糖なので見た目に反してさっぱりいただけました。
アプリコットジャムはスポンジの上のみに塗られているので、カフェ・ザッハーよりチョコレートの甘さのほうが少し強く感じました。
- レモンタルト
可愛いらしい見た目に一目惚れして注文しました。
上にのっているフルーツや生クリームと、下のレモンクリームのさわやかな酸味がマッチして美味しいのですが、ちょっとレモンクリームが甘すぎました。
もう少し甘さ控えめだと好みの味で良かったですね。
個人的な好みは
2店のザッハトルテを食べ比べてみて、私はカフェ・ザッハーのオリジナル・ザッハートルテのほうがアプリコットジャムの酸味が効いていて好みでした。
先に記したように、ザッハーのほうはジャムの味が強いので、チョコレート感を求めるならデメルのほうかもしれません。
さいごに
チョコレートケーキ「ザッハトルテ」の食べ比べをしてみましたが、アプリコットジャムの量が異なるなど、作り方にも違いがありますのでどちらがより美味しいと感じるかは人それぞれの好みによると思います。
お店の雰囲気も異なりますので、どちらのお店でもお茶の時間を優雅に楽しくすごすことができました。
これからウィーン観光に行かれる方は老舗カフェの違いを味わってみてはいかがでしょうか。