鳥取砂丘と合わせて訪れたい「砂の美術館」
先日、鳥取県と島根県を2泊3日で旅行しました。
鳥取といえば真っ先に思い浮かぶ鳥取砂丘。
ただし観光の際に必ずお天気に恵まれるとは限らず、遠方から訪れる方には心配事項のひとつかもしれません。
今回訪れてとても良かった、お天気にかかわらず楽しめる鳥取砂丘の「砂の美術館」について紹介します。
日本最大規模の鳥取砂丘
念願だった鳥取砂丘観光。
いわずとも知れた日本最大級の砂丘です。
ちなみに日本で1番広い砂丘は青森県にある猿ヶ森砂丘ですが、こちらは防衛装備庁の下北試験場(弾道試験場)となっているため一般の人の立ち入りはできません。
この日は曇りときどき晴れ、ときどき小雨といったとても変わりやすいお天気。そして風が強く、砂が舞って大気が黄色っぽくみえる状況でした。
駐車場から階段を上り目の前に広がる砂丘をみるも、風がひどく砂が目に入るので前を向いて歩くのがつらい…体感温度は気温よりだいぶ低く、だんだんと体が冷えていきます。
もし関東に住んでいるときに訪れていたら少々無理してでも砂丘を歩いてまわったかもしれませんが、関西に住んでいる今、日帰りでも来られる距離なのでまたあらためて来ようという話になりました。
お天気にかかわらず楽しめる「砂の美術館」
「砂の美術館」は、砂を素材にした彫刻作品である「砂像」を展示する美術館です。
屋内施設のため(一部屋外にも展示あり)、たとえお天気に恵まれなかったときも楽しむことができます。
「砂で世界旅行」を基本コンセプトに毎年テーマを変えた展示が行われています。
限られた期間だけ鑑賞できる砂像の儚さと美しさが魅力であると同時に、次の展示も楽しみで毎年訪れたくなる美術館です。
砂像とは
砂遊びを原点とする彫刻芸術で、水を混ぜた砂のかたまりを彫って製作されます。
美術館では製作風景のビデオ上映があるので、アーティストの繊細で巧みな技術を知ることができます。
大迫力の砂像
2018年4月14日から2019年1月6日は「砂で世界旅行・北欧編」の展示が行われています。
美術館の1階にパネル展示があり、2階が砂像の展示室になります。
3階の回廊からは写真のように展示の全景をみることができます。
場内はバリアフリーになっているので車椅子やベビーカーでの入場も可能です。
「サンタクロース」
躍動感溢れるトナカイとその目は本当に生きているかのように見えます。
サンタクロースの顔もとてもリアルで砂で作られていることに驚きます。
「冬のスポーツ」
砂像ですが、手前のクロスカントリーの選手はいまにも作品から飛び出してきそうな動きを感じられる作品です。
「北欧神話より ニーベルングの伝説(1)アイスランド女王への謁見」
思わずうっとり見惚れてしまう美しい作品。
「北欧神話」の最高神とされるオーディン。
顔の表情や腕の盛り上がった筋肉、浮き出た血管など砂像とは思えない力強さを感じられます。
「北欧の原風景 サーミ族」
テントから顔を出している人のなびく髪をみていると、本当に風がふいているように思えます。
ノルウェーを代表する画家ムンクの『叫び』
砂像は立体的な作品なので動きが感じられ、本当に叫び声が聞こえてきそうな気がします。
3階から屋外に出ることができ、展望広場に向かう途中にも作品があります。
展望広場から鳥取砂丘が一望できます。
3階では展示に合わせて北欧雑貨フェアが開催されています。
ムーミンなどの人気キャラクターやイッタラ、マリメッコなど北欧の人気ブランドの雑貨を購入できます。
ミニ砂像づくり体験もできる
こちらは美術館の入口に飾られていたミニ砂像。
毎日午後に有料にてミニ砂像体験が実施されています。
子供のみならず大人も童心に返って楽しめる体験教室は旅の良い思い出になりそうです。
今回は夕方に訪れたのでこの日の体験教室は終了していましたが、次回はぜひ参加してみたいと思います。
入場料と割引券について
一般は600円、小中高校生は300円、未就学児は無料となっています。
JAF会員の方は会員証の提示で100円引きになります。
JAF会員でない方も鳥取県観光連盟発行のフリーペーパー「トリパス」の提示で100円の割引が受けられます。
こちらは砂の美術館の駐車場と同じ場所にある鳥取砂丘情報館にも置かれています。
鳥取県内の観光施設やお店で割引等のサービスが受けられますので、鳥取観光の際は持っているといろいろとお得になります。
さいごに
砂像を展示する珍しい「砂の美術館」
鳥取砂丘観光はお天気にはあまり恵まれなかったものの、お天気に関わらず楽しめる砂の美術館は見ごたえ充分。
展示作品は毎年変わるので、ぜひまた来年も訪れたいと思います。