【オーストリア/ウィーン】オペラを立ち見で鑑賞する
2018年のゴールデンウィークは東欧の都市を訪れました。
オーストリアのウィーンは「音楽の都」とも呼ばれ、国立オペラ座はパリのオペラ座、ミラノのスカラ座と並び世界三大オペラ劇場のひとつとして知られています。
ウィーンに行くからには観てみたいと思い、今回の旅行で初めてオペラを鑑賞しました。
本当は着席でゆっくり鑑賞したかったのですが、旅行を決めた時点で既にチケットは完売していたため、当日販売のみとなる立ち見で鑑賞することにしました。
これから行かれる方の参考になればと思い、オペラを立ち見で鑑賞する方法について紹介します。
公演スケジュールの確認
オペラ座の公式サイトにて確認できます。
https://www.wiener-staatsoper.at/en/season-tickets/calendar/
シーズンは9月から翌年6月下旬までで、7月、8月はお休みとなります。
オペラの公演時間は休憩入れて3時間程度です。
服装
良い席のチケットを持っている方はワンピース、襟付きシャツにジャケットなど正装をされていますが、立ち見エリアはカジュアルな服装で大丈夫です。
立ち見エリアではTシャツ、ジーンズにスニーカーという人もたくさん見かけました。厳格なドレスコードがある訳ではないようですが、清潔感のある服装を心がけたほうが良いでしょう。
チケットの種類
立ち見エリアは2~4ユーロのチケットがあります。
詳細は公式サイトにて確認できます。
https://www.wiener-staatsoper.at/en/your-visit/ticket-sales/seating-plan-prices/
おすすめは4ユーロの1階の“Stehparterre”
舞台を正面にみることができる場所です。私もこちらのチケットを購入しました。
↓ Stehparterreからの眺め
上層階の端の席は以下のように舞台が見切れてしまうので、できるだけ中央に近いエリアをおすすめします。
立ち見チケットの購入場所
オペラ座の正面(オペルリングの通り)からみて左のオペルンガッセ側に立ち見エリア専用のチケット売り場の入り口があります。
“STEHPLATZ-KASSE | STANDING AREA” と書かれた看板が目印です。
チケットの購入から入場まで
立ち見エリアのチケットは開演の80分前から販売開始となります。
チケットを購入するのに行列ができるので、開演の2時間~1時間半前にはオペラ座へ向かい並んで待つことになります。
この日は19時開演でしたので、立ち見のチケット販売は17時40分。
17時にオペラ座へ行ったところ、外に行列はできていなかったので近くのスーパーへ飲み物を買いに行きましたが、17時20分頃に戻ると写真の通り建物沿いに行列ができていました。
チケット売り場は建物の中にあります。
売り場の前もジグザグに並ぶパーテーションがあるので、私たちの前には100人程が待っていたと思われます。
販売開始から20分ほど経った18時頃にチケットを購入できました。
購入後はそのまま中へ進み、立ち見エリアの手前で入場できるようになるまで待ちます。
入場後はまず場所を確保する
チケットを購入してオペラ座の中に入ると写真を撮ったりあちこち歩き回りたくなると思いますが、まずは指定の立ち見エリア入場ができるまで待ち、観劇する場所を確保します。
場所取りのあと開演までに十分時間がありますので、劇場内の見学や写真撮影は場所取りの後に向かいましょう。
なるべく良い場所を確保する
指定の立ち見エリア内の場所取りは早いもの勝ちです。
エリア内は階段上の段差がありますが、自分の前に背の高い人がいる場合などは舞台が見づらくなる可能性があります。できるだけ前方の場所を確保するのが良いでしょう。
エリア内には手すりとモニターがありますが、遅くなるとエリア内の通路に立つこととなります。
目印にスカーフなどを巻きつけておく
場所の確保の目印として目の前のバーにスカーフなどを巻きつけておくのが暗黙のルールとなっています。
大きな荷物はクロークへ預ける
場所を確保できたら、バックパックなど大きめの荷物がある場合はクロークへ預けにいきます。
クロークはオペラ座の正面入り口の両サイドにあります。
オペラの鑑賞
公演中は飲食・撮影禁止
公演中は飲食及び写真やビデオの撮影は禁止されています。
開演前や休憩中に楽しみましょう。
予習なしでも楽しめる日本語字幕
立ち見エリアでは手すりにモニターが設置されており、公演中はセリフの字幕が表示されます。
日本語も選択できますので、演目に関する予備知識がなくともストーリーを理解して楽しむことができます。
オペラ座の雰囲気を楽しむ
演劇鑑賞だけでなく、美しいオペラ座の雰囲気を楽しみましょう。
劇場内の見学や写真撮影をする
開演前や休憩中は劇場内を歩き回ることができます。休憩中は混雑するので、写真撮影は開演前がおすすめです。
立ち見エリア以外の場所にも入ることはできますが、各エリアの入り口でチケットの提示が求められますので、チケットは持ち歩いてください。
↑ オペラ座内正面の階段
チケットを確認するスタッフが立っています。
バーエリアで優雅に過ごす
オペラ座内にはドリンクや軽食がいただけるバーが数箇所あります。
こちらはシャンデリアのあるゴージャスな雰囲気のバーエリアです。
ちょっと贅沢な気分に浸れますね。
こちらの通路にあるバーはカジュアルな雰囲気で気軽に利用できます。
さいごに
初めてのオペラ鑑賞は立ち見となりましたが、オペラ座の雰囲気を含め4ユーロのチケットでも充分に楽しむことができました。
オペラに関する知識はほぼゼロの状態でも、字幕モニターのおかげで演劇のストーリーも楽しめました。
ただし、チケット購入の待ち時間から立ち見の観劇は5時間あまりの長丁場で体力が必要です。
これから行かれる方は無理のないスケジュールでオペラを楽しんでくださいね。